慶次を読む 年表
佐渡攻めの章
戦乱の地、佐渡へ
美々なる百姓兵軍
黎明の河原田城出撃

四百年もの間、本間一族に支配されていた地、佐渡。しかしその内情は一族間での内乱が絶えず、越後藩からの調停も聞き入れられない状態だった。業を煮やした上杉景勝は、長き争乱を終わらすべく千三百隻の船を率いて佐渡に向う。景勝に同行した兼続を追い、慶次も佐渡へと上陸。その活躍の場を戦乱で渦巻く孤島へと移すこととなった。

佐渡についた慶次は、囚人置き場に足を運び、河原田城への出陣を提案。囚われの身の者や年老いた百姓を集めた即席の軍を率い、上杉の本陣へと進んだ。上杉陣営の一部の者は、素人同然の軍を出兵させることに反対するも、甲冑を身につけた彼らの凛とした姿と、命をかけて戦場へと向かう彼らの心意気に景勝は感動し、慶次たちを送り出した。

夜明けまで数時間。八千の兵で固められた河原田城に対して、百姓などを集めた百二十の軍で出陣。慶次を筆頭に、心優しき大男、蛮頭大虎や慶次より朱槍を与えられた坂田雪之丞が見せた一気駆けは、本作でも屈指の名シーンとして語り継がれている。彼らの活躍により河原田城は陥落。上杉家は無事に佐渡を平定する次第となった。

花の慶次とは
登場人物
年表
名セリフ集
名場面集

(C)隆慶一郎・原哲夫・麻生未央/NSP 1990, 株式会社コアミックス